Archive for セルフネグレクト

孤独死、孤立死、無縁社会に関する講演をさせて頂きました。

2012年10月15日、「渡島地区 安心・安全・福祉のまちづくり推進会議」にて、当社代表・湊による、孤独死、孤立死に関する講演を行いました。

演題は「無縁社会の現状-遺品整理業者の視点から-」
遺品整理専門業者として、孤立死・無縁社会の現状、今後の課題等についてお話しさせて頂きました。

社会福祉協議会にて無縁社会、孤独死に関する講演を行いました

この「渡島地区 安心・安全・福祉のまちづくり推進会議」は、北海道社会福祉協議会渡島地区事務所が主催となり、渡島管内社会福祉協議会連絡協議会の後援により毎年開催されているものです。

当社では、過去にも様々な場で、講演させて頂いた実績があります。

北海道福祉協議会講演写真2

北海道のみならず日本全体が高齢化、無縁社会化していく中、孤立死や孤独死、セルフネグレクト等のテーマへの関心は高まっていくと思われます。

当社への講演依頼などは、遺品整理.comの問合せメールフォーム等でも受け付けておりますので、こちらよりお問合せ下さい。

 

その他の当社における講演、取材履歴など

札幌市、特殊清掃の現場にて。薬剤を使うだけは済まないケース。

 

 

 

(この記事には、生々しい表現が含まれます。ご注意ください)

 

 

 

一昨日、特殊清掃の案件にお伺いして参りました。

 

孤独死で亡くなられた現場の、消臭作業です。

 

消臭作業と言うと、薬剤を塗ったり撒いたりするイメージかと思います。

もちろん現場によって、そういった作業も行いますが、

それだけではとても済まない場合が、多々ございます。

 

 

特に、今回の場合は、ご遺体の発見が遅れた為、

ご遺体から体液や血液などが、かなり流れだしており

布団はもとより、その下のカーペット(2枚重ね)、その下のモルタル材、

さらにその下のコンクリートにまで臭いが染み付いている状態でした。

 

 

こうなってしまうと、臭いの元となってしまっている

「体液の染み込んだ部分」を除去してからでないと、

いくら消臭剤を撒いた所で、焼け石に水、ということになります。

 

 

今回はまずカーペットをはがし、

その下のモルタルを削り落し、

その下のコンクリートの染みになった部分も削り、

「臭いの元を含んだ削りかす」を業務用掃除機で吸い込んだ後、

強力な消臭剤を塗布し、

その上から、ビニールで保護してきました。

 

また、一連の作業を行う際は、作業箇所の回りをビニールの膜で覆い、

粉塵が外部に流れ出さないよう、密閉状態で行います。

 

 

作業工程を書き出してみると、アッサリしたものですが…

実際に中で作業する人間(私ふくむ)は、

ゴーグルやマスクで眼鼻口を保護してはいますが、

臭いのたっぷりついた粉塵が全身に付着し、

かなり酷い有様になります。

 

とはいえ、身体の臭いは着替えやお風呂で、比較的簡単におちます。

(匂いの元が染み付いてしまう前であれば)

 

すでに臭いの染み付いてしまったお部屋、

故人の所持品・形見品などは、衣服や身体のように

水や洗剤で中まで洗うことも難しいため、

臭いを取り除くまで、より多くの期間と労力が必要になります。

(後日、イオン消臭など、病院でも使われる除菌・殺臭方法も使います)

 

そう考えると、我々スタッフの苦労は、大したことはありません。

「臭い」というものは、ご遺族に想像以上のご心労、ご負担が掛かります。

 

ご家族を亡くし、辛い想いをされているご遺族の方の心労を少しでも減らす為、

また、故人の尊厳を守る為、今後も特殊清掃の仕事は続けて行こうと思います。

 

と、このように、遺品整理や特殊清掃は、決して楽な仕事ではありませんが、

今後増え続けるであろう、こういった現場で一緒に働いてくれる仲間

社会的な重要性にやりがいを感じてくれる仲間を募集しています。

 

ごみ屋敷トラブルの増加 -元警視「ゴミ屋敷」隣人を日本刀殺害のニュース-

元警視「ゴミ屋敷」隣人を日本刀殺害
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20121011-1030990.html

 

凄惨な事件が起きてしまいました。

 

事件そのものについてのコメントは

まだ分からない事が多いので差し控えますが、

 

遺品整理業者の実感として、

ゴミを捨てられない症候群の方が増えているように思います。

トラブルについても、同様に増えています。

 

何がトラブルの原因になるかといえば、主にニオイです。

ゴミを溜めると、異臭がします。

匂いというものは、囲まれて暮らしている本人は

意外とすぐに慣れてしまうものですが

ご近所の方にとっては、堪ったものではありません。

 

ご近所のお宅では、たとえ窓を閉め切っても

換気扇や通風口などから強烈なにおいが入って来ます。

(実は家屋というものは、それほど密閉されていないんです)

 

ゴミ屋敷清掃の現場に何度か入ると分かりますが、

そうしてついた汚部屋のニオイは、なかなか落ちません。

着替えてお風呂に入らない限り、丸一日は体中からずっと臭いがします。

 

ご近所から常に臭いが入ってくるとなると、

せっかくお風呂に入っても、また臭いがすぐ付いてしまうわけですから、

近隣にお住まいの方にとっては、

あくまで一時的に作業を行うだけの我々に比べて

もっともっと、かなりのストレスだろうと、容易に推察できます。

 
また、キツイ匂いのついてしまった品物は、

リサイクルショップでも引き取りを拒否される場合がありますし

「臭い」「気の持ちよう」「主観」だけでない、た実害を被ってしまう場合もあります。

 

 

今回の記事で私が言いたいことは、以下の三点です。

「お宅の整理、整頓、お掃除はなるべくきちんと行いましょう」

「自分では大したことは無いと思っていても、周囲は想像以上のストレスを抱えている場合があります」

「ご自身で手に負えないレベルまで溜めこんでしまったら、プロがお手伝いします」

 

…決して、今回の殺人容疑者の肩を持つ訳ではありません。

今回の事件を参考に、トラブルを防ぐための知恵、予防策を

遺品整理業者の立場から、考えてみたものです。

 
 

遺品整理.comは、ゴミ屋敷の対応、清掃、片付けに実績ある業者です。

遺品整理.comでは、故人のプライバシーを尊重致します

私どもの業務は、直接的には

故人のご遺族や関係者の方からの御依頼となりますが、

故人様も「もう一人のご依頼者である」と考えています。

 

亡くなられたからといって、その方の尊厳や人格まで失われません。

故人のプライバシーには十分留意して、各種の作業をさせて頂きます。

 

マンションなど集合住宅でのゴミ屋敷・汚部屋清掃で

ご近所に臭いがあまり漏れないように作業をしたり

(さすがに同階の居住者の方にバレないようにするのはかなり難しいですが)

 

遺品から、故人様の特殊なご趣味の品が出てきた場合は、

他者の目に触れにくいように運んだり

パソコンの内部データを完全に消去したり…

 

他にも、お客様のご要望に出来るだけ添えるよう努力致します。

故人やご遺族の方の名誉、プライバシーでご不安なことがあれば

遺品整理.comにご遠慮なくお問合せ・お申し付け下さい。

セルフネグレクト・孤独死の現場に遭遇する度に、感じる事。

(一部、生々しい表現があります。ご注意ください。)

 

「セルフネグレクト」とは、自分自身の身体を大事にしないこと。

身の回りの事に注意を払わず、あるいは対応する能力を失ってしまい、

さまざまな生活ゴミに囲まれ、不健康・不衛生なままで暮らす状態です。

遺品整理の仕事をしていると、実際の現場に立ち会う事は少なくありません。

セルフネグレクトに関する朝日新聞の記事

 

寝室に、足の踏み場もないほど散らかった、空き缶やコンビニ弁当箱等の飲食ゴミ

時には、排泄物の入ったペットボトルなどもあります。

(そんな場合、トイレがどのような状態になっているかは、お察し下さい)

内容物がすべて腐った冷蔵庫を丸ごと処分することもあります。

 

 

こういうことを書くと、この業界で働きたい!という人は敬遠してしまうかもしれません。

が、これが現実です。

今後の日本では、こういった案件が今後ますます増えて行きます。

我々遺品整理業者の実感としても、増えています。

絶対に必要な仕事です。

 

 

 

札幌では、三か月で43人の生活保護受給者が孤独死された、というニュースが最近ありましたが、これは「悲惨な死」の、ほんの氷山の一角でしかない事を、我々は知っています。

配偶者や親などの同居者が亡くなってもそのまま隠し続け、死者名義の社会保障(年金や生活保護)が命綱の単身者も、相当数いるはずです。

そして結果的にどうにもならなくなり、「全てが終わった跡」に、我々が伺う事になります。

 

この業界に入る前までは、どこか他人事でしかなかった凄惨な場を目にし、今までは「必要ではあるけれど、別の誰かがやってくれていた」汚れ仕事を行っているうちに、

現代日本の問題について、嫌でも考えさせられます。

そういう考え事をする時間は、以前よりも確実に増えています。

 

当社では、講演やテレビ出演ブログtwitterFacebookなどなど、さまざまな情報発信は行っています。

しかし、それだけでなく、もっと具体的に何か出来ないか?答えの出ない問いが、現場に入るたびに浮かんでしまいます。

 

 

政治が悪い、世の中の動きがこうだから仕方ない、で思考停止するのは簡単ですが、

結局、世の中を変えていくのは現場の人間一人ひとりの力の積み重ねですから、

諦めずに考える事は続けて行こうと思います。

 

※話のオチがなくてすいません